2023/07/03
時計には、「ムーブメント」と呼ばれる時計のケース内部に収められている動力機構部分があります。このムーブメントの駆動方式には、主に「機械式時計」と「クオーツ式時計」の2種類があります。機械式時計は、巻かれたゼンマイが元に戻る力を利用して駆動する時計で、クオーツ式時計は電池を動力源として時計になります。
まずは、この二つの時計の駆動の仕組みを見ていきましょう!機械式時計の2種類「手巻き式」と「自動巻き式」機械式時計は、すべての時計の基本になります。機械式時計は、シンプルな構造でパーツもそこまで多くありません。しかし、そのパーツは一千分の一mm単位で設計されており、熟練の職人技によって入念な調整を経て組み立てられています。機械式時計は、さらに「手巻き式」と「自動巻き式」の2つの種類に分かれています。ここではそれぞれの仕組みを見ていきましょう!
手巻き式は、ゼンマイが完全に巻き上がった状態からは、約40~50時間の間動き続けるのですが、そのためには40~50回程度リューズを回す必要があります。手動でゼンマイを回して動かす時計になるので、ゼンマイが戻ると、動かなくなってしまいます。手巻き式の時計は、自動巻きに比べて軽量で薄く作ることができるメリットがあります。自動巻きは、自らリューズを巻く手間を省き、腕を動かすことでゼンマイが巻き上がる仕組みになっています。
しかし、腕を動かす量が少なかったり、ずっと部屋に置きっぱなしにしていると止まってしまうこともあります。仕組みについては、手巻き式と自動巻き式はゼンマイを巻き上げるメカニズムが違うだけで、時計を駆動させている構造そのものはほとんど同じになります。
クオーツ式時計は、水晶が内蔵されており、その水晶に電圧がかかると振動が生じます。クオーツ式時計は、水晶が内蔵されており、その水晶に電圧がかかると振動が生じます。この振動数がIC回路へと伝えられ、ステップモーターが歯車を回して針を1秒ずつ進めるというものです。クオーツ式時計は、機械式時計に比べて飛躍的に精度は向上しており、月に平均で20秒前後程度の誤差しかありません。機械式時計の場合では、1日に10数秒の誤差が生じるので、以下にクオーツ式の時計の精度が高いかよく分かりますね!
IC回路による時刻の計算なので、非常に狂いにくいという特徴があり、大量生産にも向いているというメリットもあります!時計の電池が切れてたらどうしたらいいの?実はいろいろな場所でできる時計の電池交換。場所や時計によって、価格相場は900円~5,000円程度と幅広い。おすすめの場所をご紹介いたします。
・大型家電量販店
時計を販売している家電量販店、なかでも「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」などの全国に展開している大型家電量販店では、電池交換が可能だ。時計売り場に腕時計の電池交換や修理専門のカウンターが常設されている店舗もあります。価格はビックカメラであれば、国内メーカーは1,030円(税込)~、海外メーカーは1,630円(税込)~。ヨドバシカメラならば1,020円(税込)~。G-SHOCKなどの防水性能の高い国産時計はおよそ2倍ほどの価格。時間は基本的には30分~1時間程度で交換してもらえるので、ほかの電化製品などを見たりしているうちに交換完了できるのもうれしい。電池交換のほか、バンド調整や修理対応も可能だ。
また、家電量販店のポイントをためたり、使ったりすることもできるのでお得に電池交換ができる。しかし、海外メーカーや高級ブランド、特殊電池の入ったものの場合は預かりになって、メーカーでの交換になることもあるので、その場合は1カ月程度かかってしまったり、金額が高くなる可能性も。目安を教えてもらえるので、店員さんに相談してみるといいでしょう。
・デパートの時計売り場
「三越」「そごう」「大丸」「阪急」「京王」といったデパート各社でも、腕時計の電池交換が可能です。
修理コーナーは時計売り場に併設されているケースが多く、デパートによっては時計修理技能士が常駐しているところも。家電量販店などではメーカー預かりになる腕時計も、その場で電池交換してもらえるケースもあります(外注になることもあるので事前に確認したい)。大型家電量販店などよりは価格が高めのことも多いが(メーカーやデパートによって1500円〜)、比較的安心して電池交換を依頼できる場所といえます。
商店街など町にある時計店でも、もちろん電池交換は可能です。自宅や職場の近くなどで、気軽に立ち寄れるので、便利に利用できます。長年、個人で経営しているような時計店は、その技も熟練。いろいろな時計を見てきているからこその経験と丁寧かつスピーディーな対応で安心して電池交換をお願いできるでしょう。さらに価格も良心的なところが多いのもうれしいポイント。
しかし、お店によっては、時計修理技能士など専門的なスタッフがいなかったり、知識や経験が浅いスタッフしかいない場合も、、、あらかじめ確認しましょう。
一番安心して時計の電池交換を依頼できるのが、その腕時計を作ったメーカーだ。メーカーによっては電池交換だけでなく、動作チェックや防水性能の確認といったメンテナンスもお願いできる。希望すれば、オーバーホール(分解掃除)もしてくれるので、大切な時計を長く使いたい人におすすめです。
その時計専用の電池が存在するケースもあり、この場合はうっかり別の場所で似たような電池に交換してしまうと、故障の原因になりかねない。以上のような理由から、電池交換=製造メーカーが最も間違いのない場所ではあるが、費用が高めだったり、アクセスが容易ではないケースも多い。オーバーホールまで含めると、さらに金額が高くなるので、しっかり見積もりをとってから依頼したい。海外メーカーなどは見積もり金額が出るまでに1週間ほどかかることもあるため、金銭面だけでなく、時間にもゆとりのある方向けといえます。
前述のように、電池切れを放置した結果、液漏れ、パーツの不具合などが起こることがある。それ以外にも磁気帯び、サビ、落下などで、時計内部は知らず知らずのうちに劣化しているもの。電池交換をしても動かない、という場合はオーバーホールを検討したい。原因を確認して、パーツ交換や調整を行う場合、価格は6,000円~60,000円程度となる。電池交換をしてくれるお店が修理の窓口になってくれることもあります。
長年放置していたり動かなかったりする時計を処分したい時は、買取店に相談してみる方法もあります。買取店では、動く時計しか扱わないというところも珍しくありませんが、動かなくても査定してくれる店舗も増えてきており、相談してみる価値があります。買取店を選ぶ際は時計専門買取であったり、時計の買取に力を入れている店舗がよいでしょう。これらの買取店では「動かない」という点だけでなく、動かない理由(故障や電池切れ)の確認、ブランドや生産年、型番やデザインや機能などの細部まで査定対象にしているため、売却を期待できます。
もし、動かない時計の処分を考えているのなら、まず買取店に相談してみてください。
セールス・勧誘はお断りしております