2023/07/11
1905年
ロレックスの歴史は創業者であるハンス・ウィルスドルフが24歳の時、ウィルスドルフ&デイビス社を設立。
1908年
ロレックスという商品名(ブランド名)が、スイスのラ・ショードフォンで商標登録され、時計の製造をはじめる。
「ロレックス」ネーミングは、印象に残り、どこの国の言葉でも発音しやすいようにという思いと、そのロゴが文字盤に刻印された時、綺麗に見えるようにという思いから作られた。
1910年
ロレックスは腕時計としては初めてとなるスイスのクロノメーターの公式証明書を取得。
1914年
最も厳しい検査を行うイギリスのキュー・テディントン天文台において腕時計として始めてA級証明書を取得。ロレックスのクロノメーター精度に対する信頼性が高まる。
1926年
防水性と防塵性を備える世界初の完全密閉ケース腕時計「オイスター」を開発しました。その翌年10月7日、ロレックスの腕時計は、時計史に刻まれる偉業を達成したのです。ロンドンの記者であったメルセデス・グライツが「ロレックス・オイスター」をつけたままドーバー海峡を泳ぎきりました。所要時間15時間15分。人々は彼女の完泳とともに、その腕につけられていたロレックスが動いていたことに驚嘆しました。そして、ロレックスの完全防水という発想と性能は、世界中に広まったのです。この防水腕時計など、ロレックスは実用性にこだわることで、人々の絶大な信頼を獲得しました。
1953年
時刻を刻む以上の機能を備えたツールであるプロフェッショナルウォッチを開発しました。これは、深海探検、飛行、登山、科学調査など、プロフェッショナルな活動のための時計です。この年、「そこに山があるから」で有名なエドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが、「ロレックス・オイスター・パーペチュアル」を携行し、エベレスト登頂に成功しました。彼が「オイスター・パーペチュアル」を選んだ理由は、その多くの登山経験から、登山に必要な時計の最優先条件が『機密性』だったからです。
2012年
水深12,000メートルまでの防水性能を備えるダイバーズウォッチ「オイスター パーぺチュアル ロレックス ディープシー チャレンジ」を開発しました。世界最深部の巨大な水圧にも耐えられるようロレックスが一貫して開発・製造を手掛けたこの時計は、世界最深部への潜水記録を塗り替えたのです。
日本ではバブル期にステイタスの象徴としてブームが巻き起こります。 その人気は今も衰えることなくプレミアの付くモデルまで登場しています。 今後もロレックスは最高峰の時計ブランドとして時計ファンのみならず、多くの人々を魅了していくことでしょう。
これは「ロレックスの商品自体に魅力がある」ということです。ロレックスは最高級ブランドではありません。高級ブランドではありますが、腕時計界でもっと格上のブランドは多数存在し、ロレックスは中堅のブランドにすぎません。
ロレックス最大の価値は、「高級実用時計ブランド」だからです。高級な時計ブランドは数多く存在します。また、実用的な時計ブランドもたくさんあります。しかし、高級でしかも実用的な時計ブランドはそんなに多くはありません。その高級実用時計の最高峰が、ロレックスなのです。
ロレックスの技術力とスペックは下記の通りです。
◆防水機構
オイスターケースが発表されたのは、1926年牡蠣の貝のようなケースと言う意味合いで付けられました。この機能は防水機能を備えます。水泳選手が10時間泳ぎましたが、一切問題がなかったそうです。この段階では過酷な防水実験だったとか。
◆自動巻き機構
パーペチュアルとは機械式腕時計の自動巻き上げ機能です。それまでは数日に手巻きで巻き上げないといけなかったのですが、自動で巻き上げるということは革命的なことでした。腕を振るだけで、ゼンマイが巻き上げられるようになり、機械式腕時計の原点になったのです。今でも、高級なロレックスはこのパーペチュアルムーブメント機能を採用してます。
◆デイトジャスト機構
デイトジャストトも世界初、日付表示機能になります。今となると当たり前のような機能ですが、この機能を生み出したのはロレックスなのです。
またデイトジャストは名前の通り、深夜0時ぴったりに日付が変わるのです。他の時計は深夜0時を過ぎゆっくりと変わっていきますが、デイトジャストは名前の通りジャストに変わります。
この様に今は当たり前の機能の生みの親はロレックスだったのです。1つだけではなく3つも大発明をしたロレックス。
名前が知れ渡るのも当然と言えるでしょう。
また、ロレックスの時計のコンセプトは、『冒険』や『挑戦』であるため、上記機構をはじめさまざまなメカニズムを守るための「堅牢性」はブランド価値そのものです。ケース素材にプラチナ、ゴールド、ステンレススチールを使用してプラスチックやチタンを使わないのはそのためです。
ケースの堅牢性に負けないよう、風防にはサファイアクリスタル、ベゼルにはセラミックが使われています。内部構造を守るこれらの優れた素材とつくり込みが、ロレックスの真の実用性と耐久性で、長く続く価値につながっているのです。機能美とも言えるこの技術力が、結果として、ロレックスの魅力的なデザインに体現されています。これらは実用性の極みでもあり、買取価格が下がらない最大の要因です。
ロレックスは、全体的に流通量が少ないです。買取相場は、需要と供給のバランスで決まります。ですから当然、供給量に対して需要が圧倒的に大きければ希少価値は上がります。つまり、「限定モデル」や「生産量が少ないモデル」、「製造期間が短かったモデル」などは買取相場が上昇しやすいのです。
例えば、初代エクスプローラー2Ref.1655は1975年の正規価格が23万円でしたが、現在の相場は250万円を超えていて、10倍以上になっています。
同じく1975年発売のミルガウスRef.1019は、正規価格が255,000円でしたが、現在は20倍近い約500万円の相場になっているのです。
また、1982年に発売されたデイトナ6263の当初の定価は38万円でした。その後デイトナ6263は生産終了し、新しいモデルが次々と発売していったのですが、「デイトナ6263」の現在価格は、10倍以上の約400万円になっています。
すべての買取相場がこれらほど上昇するわけではありませんが、いずれにしても生産終了モデルは買取相場が上昇しやすいです。
レックスの買取相場が下がらない他の要因として、部品の希少性という現状もあります。
ロレックスは、そのパーツ一つひとつが純正製品なのです。万が一ロレックスが故障しても、時計を構成している純正パーツの希少価値が高いので、高値で買い取りされるのです。
価格帯もバランスよくさまざまなモデルがあり、多種多様なニーズに応えられるほど器が大きいです。現在の時計の買取価格は、日本市場だけではなく世界の相場も関わっています。つまり、ロレックスは世界中で安定的に大きな需要があるため、日本で人気のないモデルを売却しても、高い買取金額がつくことがあるのです。
ロレックス投資」という言葉があります。ロレックスを買って売って利益を得ることで、ロレックスは資産価値が高いため投資としても使えるということです。よく「高級時計を買うならロレックス。何故なら価値が下がらないから」と言われています。なかには数十本以上のロレックスをコレクションするヘビーユーザーがいます。彼らは株や不動産のようにロレックスを資産(投資商品)として収集・運用(価値が上がった時に売却)し、利益を上げているそうです。つまり、時計ではなく投資を目的としたロレックスと言えます。「資産時計」と言ってもよいでしょう。つまり、資産価値が高いので買取相場が下がりにくいのです。ロレックスの腕時計は、フェラーリ等の車に比べれば、初期投資額が少なく安定していて、長い期間使っていても価値が下がりにくく、むしろモデルによっては上昇するものも多くあります。しかしこれは、すべてのロレックスに当てはまるわけではありません。種類や条件、売る場所によっても買取の値段はピンキリです。
ロレックスの定価は、2002年には平均約7%、2007年には平均約14%、2015年には主要モデルが総じて約7〜8%上がりました。定価は日本だけでなく、並行輸入店が仕入れる海外でも上がっています。新品の値上がりは、ユーズド需要を強くするので、ユーズド品の価格も上昇するのです。
ロレックスの品質が数ある腕時計のなかでもトップクラスなのは周知の事実でしょう。そのなかでも特に高い評判を得ているのが耐久性です。ロレックスの腕時計は壊れにくく、過酷な環境下でも使えるのが特徴です。ケースやブレスレットは堅牢で耐衝撃性などを踏まえたつくりになっているのも、ロレックスブランド全般に共通する魅力となっています。
また、機械式の腕時計としての精度も高く、2015年以降はクロノメーター規格を通過したものは検査を強化。それまでの基準の2倍にあたる厳しい検査が「高精度クロノメーター」です。技術へのこだわりは、ロレックスのブランドとしての地位をますます揺るぎないものにしていると言えるでしょう。
ここでは、今後値上がりされると思われるロレックスをご案内致します。
デイトナ16520
生産終了モデルであること。デザイン性に優れていること。稀少価値がきわめて高いでです。
時計ファンの永遠の憧れである16520は、歴代デイトナの中でもトップクラスに人気のあるモデルです。
ここ数年爆発的に相場を伸ばしてきました。
2020年最新の平均買取価格は200万円と、ほとんどの現行ロレックスを凌ぐ勢いです。
エクスプローラーⅡ 16570
次にご紹介するのは、エクスプローラーIIの一世代前のモデルです!製造期間が1991年~2011年頃までと、非常に息の長い世代でした。
数あるスポーツロレックスのラインナップの中では、あまり目立たない存在だったかもしれません。
実際、「洞窟探検家に向けて」という、ニッチなターゲティングが行われていました。
とは言え確実な人気を誇ってきて手堅いモデルでもあり、「初めてロレックスを購入する」方から「定番外しのロレックスが欲しい」といった方まで、あらゆるファン層から支えられてきました。
サブマリーナノンデイト114060
今ではデイト付きの116610LNや116610LVがメインどころになっていますが、もともとサブマリーナとして長年親しまれてきたのは、ノンデイトサブでした。
日付表示を持たないことでスッキリとフラットな印象が強まり、使用シーンでオンオフ問わない汎用性の高さを有すため人気が高い為、今後上がる可能性はございます。
サブマリーナノンデイト14060M
ノンデイトサブマリーナの第六世代、14060Mです。先ほどご紹介した現行114060の、一つ前の世代に当たります。
14060Mは、現行品にも使われているCal.3130を始めて搭載させたノンデイトサブマリーナとして知られています。
また、ケースサイズは現行と同じ40mmとなりますが、リューズガードやラグが小ぶりで、かつアルミベゼルが採用されていることから、よりヴィンテージらしさを味わえる一品です。
GMTマスター16700
GMTマスターは1983年にIIをラインナップすることとなりますが、それまではローカルタイムと第二時間帯表示を行うGMTマスターが主流でした。しばらく併売されていましたが、1989年頃~1999年まで製造されたこちらの16700を最後に、GMTマスター自体が生産終了となりました。
GMTマスターIIはGMT針を単独稼働させることで、ホームタイム等の時刻を設定することが可能ですが、GMTマスターは短針とGMT針が連動しており、回転ベゼルを用いることで第二時間帯を示します。
一方でデイトがクイックチェンジできるので、16700の方に利便性を見出している方も多いでしょう。
ミルガウス116400
現行の116400は2007年に誕生しましたが、ラインナップに残っているのはサファイアクリスタルガラスがグリーンを帯びた、116900GVのみ。
2015年に生産終了となった、無印ミルガウス 116900の相場が上昇しているのです。
ちなみに、白・黒文字盤が存在しますが、白文字盤の方がより顕著に上がっています。
GMTマスターⅡ 16710
このGMTマスターII 16710は、デザインバリエーションもそうなのですが細かな仕様によって買取額が変わる可能性があるお品物です。
例えば2005年~2007年頃の製造個体にみられるスティックダイアル(GMTマスターIIのIIが、上下横棒のないレア仕様)は、GMTマスターII相場の倍以上の価格で売買されています。
また、2005年より前に製造されていた「跳ね文字(ベゼルの数字の書き始めと下記終わりが小さく跳ねたもの)」なども存在します。
さらに、2007年、116710への過渡期に製造されたと思しき個体は、116710系で採用されてきたCal.3186が搭載されており、性能面が向上していることから、高い人気となります。
ご自身がお持ちのGMTマスターII 16710、あるいはレアな仕様が用いられているかもしれません。
セールス・勧誘はお断りしております