2023/07/19
日本におけるロレックスのイメージといえば「有名な高級腕時計ブランド」でしょう。ロレックスの知名度は、数ある高級時計ブランドの中でもっとも高いです。
知名度が高く有名なブランドを持つことはステータスという風潮は根強く、多くの人は知名度に惹かれる傾向があります。そのため、時計にあまり詳しくない人もロレックスなら知っているという点が、幅広い人気につながっています。
高級腕時計のイメージが強いロレックスですが、定価での購入であれば1本100万円以下のモデルも数多く存在します。現行モデルでもっとも安いのはオイスターパーペチュアルで、60万円台で購入できます。
定価が数百万円を超えるモデルがあるブランドも多い中で、ロレックスは比較的手頃な価格で購入できるのが魅力です。スポーツモデルなど、一部のモデルは入手困難なためプレミア価格がついていますが、ドレスモデルであれば手に入りやすいため、高級腕時計を初めて購入する方も入りやすいブランドといえるでしょう。
ロレックスは知名度が注目されがちですが、機能性の高さも人気の理由の1つです。ロレックスには大きく分けてスポーツモデルとドレスモデルの2ラインがありますが、それぞれ異なる機能を持つ時計がラインナップされています。
例えば、ロレックスでもっとも人気で入手困難なデイトナというモデルは、モータースポーツ用にクロノグラフ機構を搭載しています。また、3900m防水のシードゥエラー、探検家向けに視認性を高めたエクスプローラーシリーズなど、高性能な時計が多数揃っています。それぞれのモデルにこだわりを感じさせる機能性の高さが、世界中のファンを魅了する理由でもあります。
現在は、世界的な高級時計ブームといわれています。そのブームの火付け役となったのがロレックスです。ロレックスのスポーツモデルをはじめとした人気モデルは非常に入手困難で、定価に対して実税価格相場が大幅に上回っている状況が続いています。モデルにもよりますが、デイトナなどの人気商品は並行価格が定価の倍近くというケースもあります。
そのため、ロレックスを資産として購入する層も増えています。ロレックスであれば古くなっても価値が下がらず、逆に価値が上がる可能性が高いからです。最近では、俳優のポール・ニューマンが愛用していたデイトナRef.6239が約20億円で取引されました。このほかにも、アンティークロレックスで価値が高騰しているモデルは多数あります。
●防水性を証明したドーバー海峡横断(1927)
オイスターが発表された翌1927年、イギリス人スイマーのメルセデス・グライツがドーバー海峡を泳いで渡った。10時間以上も水中にあったにもかかわらず、彼女の腕のオイスターは完璧に動き続けていた。
●レーシングウォッチの可能性を示したマルコム・キャンベル卿の記録(1935)
1930年代、世界最速ドライバーの呼び声が高かったマルコム・キャンベル。1935年9月4日、彼はロレックスの時計を着用してブルーバードのハンドルを握り、時速300マイル(約485 km)という地上最速の記録を樹立。このスピード王者がロレックスへ宛てた手紙には「長らくロレックスの時計を愛用しているが、かなり過酷な環境でも完璧に動き続けている」と記されていた。
●前人未踏のエベレスト初登頂に同行したロレックス(1953)
1953年、人類初のエベレスト登頂に成功したとされるエドモント・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ。その過酷な道のりに携行していたのが、オイスター・パーペチュアルだった。人類の歴史に残るこのすばらしい冒険から着想を得て発表された、オイスター・パーペチュアル・エクスプローラーはロレックスを象徴するモデルとなる。
●ジェームズ・キャメロン監督がロレックスの防水性を証明(2012)
1960年、潜水艇トリエステ号が、海洋の最深部として知られるマリアナ海溝への潜水に成功。深海探索のレベルを引き上げた偉業を達成したトリエステ号。その外側に取り付けられたロレックス・ディープシースペシャルの試作機も完璧に動作していた。それから50年以上の時を経た2012年3月26日、映画監督のジェームズ・キャメロンが最新単独潜水に挑む。マリアナ海溝における初の単独潜水という冒険に同行したのも、やはりロレックスの時計だった。
腕時計開発におけるパイオニアであるロレックスは、その開発の全てを自社内で行っている。真に統合された時計製造会社として、ムーブメント、ケース、ダイアルおよびブレスレットのデザインから製造を、4つの施設で、6,000人を超える精鋭集団が手がける。中でもムーブメントを手がけるビエンヌの施設では2,000人以上が従事しており、熟練したウオッチメーカーとオペレーターによって数ミクロン単位の精密性の製造が行われる。
他の施設で作られたムーブメントやダイヤルなどの部品は、ジュネーブ-アカシアにあるロレックス本社へと運ばれる。最終的な部品組立や品質管理は全てここで行われるのだ。また、製造だけでなく、新製品のデザインや研究開発も行われる中枢機関である。
ロレックスの魅力「オーバーホールやアフターサービスが手厚い」
高級時計ブランドの中でも、ロレックスの正規オーバーホールはコストパフォーマンスに優れていることで定評がある。定番モデルの「エクスプローラーⅡ」や「サブマリーナ」の基本料金が45,000円。最も高い「デイトナ」で60,000円だ。通常自社ムーブメント採用モデルのオーバーホールは高く、ロレックスのこの価格設定はかなり安いと言える(IWCやブライトリング、カルティエなどは汎用ムーブメントでも60,000円前後する)。
さらに、一般的に「仕上げ」はオプションとして別料金を取られることが多いが、ロレックスの場合は基本料金に仕上げが含まれるのだ。長年愛用することが前提の高級腕時計において、維持費というのもなかなか馬鹿にならないもの。純正部品を扱う正規オーバーホールが安く済むのはかなりの魅力だ。また、製品保証期間が5年間というのも嬉しいところ。
●ロレックス「オイスターパーペチュアル(Oyster Perpetual)」
普遍的なデザインでロレックスの原点を体現するオイスターパーペチュアル。押し付けがましくないシンプルなフェイスは、ステータスではなくクオリティを求めるビジネスマンに人気。
●ロレックス「サブマリーナ(Submariner)」
力強く機能的なデザインで瞬く間にロレックスのアイコン的な地位を確立したサブマリーナ。高級感と耐久性が与えられたセラミック製の回転ベゼルは、目盛りの部分にプラチナをコーティング。ダイバーズウォッチの代表格。
●ロレックス「エクスプローラー1(Explorer1)」
探検家のために開発されたエクスプローラーは、堅牢で高度に洗練されたスポーツモデル。シンプルで飽きの来ないデザインはスーツスタイルのビジネスマンにも人気。
●ロレックス「コスモグラフ デイトナ(Cosmograph Daytona)」
1963年に誕生したコスモグラフ デイトナ。高級感のあるベゼルはデザイン性のみならず、プロのカーレーサーの平均速度を正確に計測することも可能。最高のパフォーマンスを持つ究極のクロノグラフ。
●ロレックス「デイトジャスト (Datejust)」
機能と流行に左右されないデザインを兼ね備えるデイトジャストは、モダンウォッチの典型とも言えるモデル。1945 年、モデル名の由来となった、3 時位置の小窓に日付を表示する初の自動巻防水クロノメーター腕時計として誕生。
●ミルガウス
ミルガウスは、耐磁性能に特化した時計です。現代社会では磁気を発する機器が多く、時計を狂わせる原因となります。ミルガウスは1000ガウスもの磁気に耐えることができるため、エンジニアや科学者、医療現場などで働く人に重宝されています。ミルガウスは1950年代に登場したモデルですが、当時はそれほど磁気に対する影響が重視されていませんでした。そのため1980年代にミルガウスは一時生産中止となりましたが、2007年に復活を遂げます。現行モデルは緑色の縁取りがあるサファイヤクリスタル風防を使用したデザインで、他のモデルにはない独特のカラーがポイントです。
●スカイドゥエラー
スカイドゥエラーはパーペチュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載し、2つのタイムゾーンを同時に表示できる時計です。ロレックス初のコンプリケーションウォッチ(複雑時計)として登場し、大きな話題を呼びました。スカイドゥエラーは複雑な機構を搭載しており、素材もステンレススチール素材のみのモデルがないため、価格帯は高めです。ヨットマスターと同様、ラグジュアリー感が売りのモデルといえるでしょう。
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