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2023/07/29

ロレックスの保証書とは?

ロレックス保証書とは?

ロレックスの「保証書」は正規に時計が販売された際に同時に発行される書類です。ギャランティカードと呼ばれることもあります。販売されたロレックスが本物であることを示し、購入から一定期間、その品質を保証するための書類となります。保証書に記載されているのは、購入者、購入日、型番、シリアルナンバーなどです。他に時計独自の「歩度証明書」や「オーバーホール証明書」というものも発行されます。それぞれの役割について解説させていただきます。

ロレックスの時計を購入した際、ペーパーやカードといった形で「保証書」が手渡されますが、これは、その時計が本物であるという証です。ロレックスの時計は大まかに、ロレックス社の直営店や契約している販売店で売っている「正規品」、バイヤーが正規店で購入し、それを独自で販売している「並行品」の2つに分類され、正規品の場合は購入者の名前が入った保証書が発行されますが並行品では発行されず、国際保証書のみがついてきます。

これらの保証書の他、クロノメーターの認定を受けた時計に発行される「歩度証明書」やオーバーホールの際に発行される「オーバーホール証明書」などもあります。ギャランティーカードは本物の時計であるという証明であると共に、誰が購入したのかが分かる重要な付属品です。購入者名のほか、購入年月日、型番、シリアルナンバーなど、あらゆる情報が記載されています。

(以前はペーパー式の保証書でしたが、2006年から現行のカード式に変更になっています)

このギャランティーカードの表面をブラックライトで当てると「ROLEX」の文字が至るところに浮かび上がります。これは偽造防止の役割を果たしているため、中古品を購入の際にギャランティーカードが付属していたら本物か偽造品か確かめてみましょう。歩度証明書は現在ではあまり馴染みがありませんが、それもそのはず、現在では発行されていません。歩度証明書というのはクロノメーターの認定のムーブメントを搭載した時計に発行される証明書で、1940年代~50年代に付属品についていました。

しかし、1970年代になると請求しなければ発行されず、時が流れ、現在では請求しても入手することが出来なくなりました。そのため、ロレックスのアンティーク時計を購入する際に、歩度証明書の有無は案外重要なのです。オーバーホール証明書とは、日本ロレックスにてオーバーホールした際に発行される証明書のことです。現在では保証書のようにカード式に切り替わっていますが、以前はペーパー式が使用されていました。

また、ペーパー時代は保証期間が1年であったものの、カード式に切り替わってからは保証期間が2年になりました。オーバーホール証明書にはシリアルナンバー、モデルナンバー、オーバーホール完了日が記載されます。オーバーホールをすれば実質的に永久使用が可能になりますが、ロレックスの場合、どのくらいの頻度で行えばよいのかご存知でしょうか?オーバーホールを行うのは調子が悪くなってからでも良いという人もいますが果たしてそれは本当でしょうか。

ここでは、そんな疑問を解決すべく、ロレックスのオーバーホールの最適な頻度や、オーバーホールの期間を早めてしまう要因などについて詳しくご説明します。一般的には3年~5年と言われており、これは内部の潤滑油が劣化するのがおおよそ3年~5年だからです。機械式の場合、ゼンマイのように各部品が互いに作用することで動く仕組みのため、経年により潤滑油が切れる、または劣化してしまいます。それゆえ、一般的には3年~5年の頻度でオーバーホールを行う必要がありますが、“普通に”使えば5年程度の頻度で問題ないでしょう。しかしながら、使用状況によってオーバーホールを必要とする期間が短くなったり長くなったりします。

 

たとえば

・毎日使用している

・雨の日や湿気の多い日・場所で使用している

・手入れをしていない

といった場合にはオーバーホールが必要となる期間は短くなります。オーバーホールが必要となるのは潤滑油が切れたときや劣化したときだけではなく、サビも原因の1つです。パッキンの劣化やリュウズの破損・腐食などにより内部に浸水すると内部部品のサビに繋がり、オーバーホールの期間を早めてしまいます。

 

反対に

・たまに使う

・雨の日や湿気の多い日・場所では使わない

・手入れをしている

という場合には、頻繁にオーバーホールを行う必要はないと言えます。現在製造されている現行モデルのほとんどは精度や耐久性に優れていますが、アンティーク品の場合は現行モデルほど高品質ではありません。ロレックスは100年を超える歴史の中で、さまざまな改良を経て現行モデルが誕生しているわけですが、その過程の中で、防水性や耐久性を高めるために素材や風防など、さまざまな変更が加えられてきました。

つまり、これらの変更が行われる前のモデルの防水性・耐久性はそれほど高くないため、おのずと劣化するスピードが速くなります。よって、アンティーク品は現行モデルよりもオーバーホールを頻繁に行う必要があるのです。ロレックスとオメガやパネライなどの他のブランド時計を比較した場合、オーバーホールを行う頻度・期間に実質的な違いはありません。高級ブランド時計のほとんどは、精度や耐久性に優れており、そこまで大きな差がないため、結局のところ使用状況に左右されます。

また、ロレックスの各モデルにおいても、エクスプローラーよりサブマリーナの方が頻繁にオーバーホールしなければいけない、というようなこともありません。通常使用であれば5年に1回の間隔でオーバーホールを行えば良いのですが、中には期間が短すぎると感じる人も多いのではないでしょうか。そう感じる方は、必ずしも5年に1回を厳守する必要はありません。

・針が動かない

・ゼンマイを巻いても動かない

・1日に数分の誤差が生じる

・リュウズが回らない

など、調子が悪くなってからオーバーホールに出す方もいらっしゃいます。ただし、これら異常が発生した際にはすでに部品の摩耗や劣化が進んでいるため、部品の交換が必要なことが多いのが実情です。何十年も使い続けることを考えると、異常がなくても5年間隔でオーバーホールを行えば、結果的に費用がかからず、時計への負担も軽減できるため、可能な限り5年おきに行うようにしてください。調子が悪くなった時、または正常でも5年おきにオーバーホールすれば末永く愛用していくことができます。費用はかかってしまうものの、長年使用できるよう定期的にオーバーホールしておきましょう。

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