コラム詳細

2023/09/21

ロレックス 50周年記念限定モデル

50th Anniversary Rolex Submariner 16610LV

ロレックスの人気モデルの一つであるサブマリーナーは1953年に誕生したモデルで、この限定モデルは50周年にあたる2003年に発表されました。サブマリーナーは深い深度の水中でも防水性能がある本格的なダイバーウォッチの嚆矢として、世の中に紹介されました。コアとなる基本的なスペックはスタンダードなref. 16610と一緒で、40㎜ステンレススティールケースとキャリバー3135、暗闇でも視認性の高い畜光性のクロマライトディスプレイを備えています。

一方でこのサブマリーナー限定モデルに特徴的なのが、ベゼルです。この50周年限定モデルは、ロレックスのブランドカラーである鮮やかなグリーンのアルミニウムベゼルが装着されています。このモデルが発表されるまで、サブマリーナーのステンレススティールモデルのベゼルには、ブラック以外の色はありませんでした。この特徴的なベゼルから、日本では「グリーンサブ」と呼ばれたり、英語圏では「カーミット(Kermit:セサミストリートに出てくるカエルのキャラクター)」という愛称で呼ばれています。

50th Anniversary Rolex GMT-Master II 116718LN

第二次世界大戦後、航空産業は目覚ましく発展し、長距離飛行で世界各国を飛び回るようになったパイロットのために開発された時計こそが、GMTマスターです。これは1955年にリリースされその後、より高性能なGMTマスターIIに道を譲るため、最終的には製造中止となりましたが、多くの愛好家はGMTマスターIIを、オリジナルであるGMTマスターの継続コレクションと見なしています。2005年、ロレックスはこのマルチタイムゾーン パイロットウォッチの50周年を記念して、GMTマスターII ref. 116618LNをリリースしました。

上品なグリーンの文字盤(ブラックもあり)と、絢爛な18Kイエローゴールドのコントラストが唯一無二の個性を放つGMTマスターII ref. 116618LNは、GMTマスターIIコレクションにとっても、ロレックスにとっても、多くの革新的な要素を備えた時計となりました。まずロレックス独自のセラミック素材であるセラクロムで作られたベゼルを備えた最初の時計でありました。これは耐蝕性や耐久性に優れた素材として、従来のアルミニウムベゼルに取って代わり、その後サブマリーナーやデイトナ、ヨットマスターコレクションなどにも採用されています。また、この限定モデルに搭載されたキャリバー3186のヒゲゼンマイには、ロレックスの特許製品「パラグロムヒゲゼンマイ」が搭載されており、従来のキャリバーと比べ、耐磁性が大きく向上しています。

50th Anniversary Rolex Milgauss 116400GV

ラボラトリーで働く研究者のために開発され、1000(=仏語でミル)ガウスという圧倒的な耐磁性を誇るミルガウスは、1956年に誕生しました。ミルガウスはいったん生産が終了したものの、その後2007年にミルガウスref. 116400GVが発表され、復活を遂げます。厳密に50年目に発表されたわけではありませんが、ファンの間では50周年記念モデルとして認識しています。PCやスマートフォン、タブレットが普及した現代では、強い耐磁性は研究者のみならず日常生活においても、安心なスペックです。

さらにミルガウスの人気は、そのデザイン性にもあります。ロレックスウォッチの中で唯一、ミルガウスにだけ採用されている風防であるグリーンサファイヤクリスタルは、サイエンスと結びつけられるフューチャリスティックな印象を与えます。また秒針が稲妻型なのもチャーミングポイントです。ブラックの文字盤もカッコいいのですが、Zブルー文字盤がグリーンサファイヤクリスタルと相性抜群です!

50th Anniversary Rolex Day Date 118348

ロレックスウォッチの中でも、ハイエンドな位置づけのモデルであるデイデイト。スケジュールに追われる社長などのために、一目で「時間・曜日(デイ)・日付(デイト)」がわかる時計として、1956年に誕生します。当時からゴールドやプラチナなど貴金属を素材にしたラグジュアリーなコレクションですが、2006年に発表された50周年限定モデルは、50周年を記念するにふさわしいゴージャスなデザインです。エナメルグリーンの文字盤上には、細かいパヴェダイヤが、まるでアラビア数字を浮きだたせるように、みっちりと敷き詰められています。ベゼルにもダイヤがセットされており、イエローゴールドと相まって煌めくような華やぎです。この上ない高級仕様に加え、50周年の限定モデルということで、投資価値においても見逃せないモデルです。

50th Anniversary Rolex Daytona 116506

レーサーが平均速度を算出するための計測機能を備えた、ロレックス コスモグラフ デイトナは1963年に発表されました。モータースポーツの絶頂期に登場したこのクロノグラフは、24時間レースで有名な、アメリカのデイトナサーキットに因んでその名を拝命しました。レーサーで俳優のポールニューマンをはじめ、デイトナを着用したレーサーが様々なレースで優勝することで注目を集め、今や買いたくても買えないほどの人気モデルとなっています。2013年に発表されたこの50周年記念限定モデルref. 116506は、ロレックスのスポーツモデルにおいて初めてのプラチナ素材で作り上げられており、ロレックス独自のセラクロム素材のベゼル、アイスブルー文字盤と組み合わさって、シャープで洗練された印象をまとっています。

まとめ

昨今、買いたくても買えない時計として希少価値がますます上がるロレックスですが、周年など、節々で発表される限定モデルをみると、ロレックスの人気は巧みなブランディングに支えられていることもよくわかります。限定モデルに合わせて新素材や新たなスペックを搭載したり、ブランドカラーをうまくデザインに落とし込んだり、「タイミング」という要素をうまく商品価値と結びつけているのです。これは、様々な分野のパイオニアたちの腕の上で、歴史的瞬間を刻んできたロレックスというブランドの、先見性にも通じる強みでしょう。

 
 

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