ロレックス（ROLEX）の付属品の価値

ロレックスが人気の理由は、高品質な製品、技術革新、洗練されたデザイン、ステータスの象徴性、そして製品の希少性にあります。限られた生産数による希少性も需要を高めています。

これらの要因により、ロレックスの腕時計は中古市場でも価値が下がりにくく、高い資産価値を維持しています。腕時計本体が主役であるのは、至極当然ではありますが、箱や保証書など付属品にも重要な価値があります。そんな付属品をご紹介いたします。

付属品の種類

ロレックスを購入すると、箱や取扱説明書、保証書などいくつかの付属品が備えられていますが、それぞれに異なる価値を持っています。付属品の「何が欠品しているか」によって買取時の査定額が変わります。購入時の付属品は、ぜひ大切に保管しておいてください。

スタンダードなロレックスの付属品は『外箱』『内箱』『保証書』『カードケース』『取扱説明書・冊子類』『タグ』の6つに分けられます。

※ベゼルカバーが付属するモデルもあります。

外箱

ロレックスの時計は、高品質な外箱に収められて販売されます。2000年を区切りにデザインが統一され、現行品はベージュ単色でシンプルなデザインです。2000年以前は特殊な柄が採用されており、モデルによって異なっていました。そのため年式が古いほどバリエーションがあり、中には箱単体でもプレミアがつけられているものがあります。

内箱

腕時計本体を保護する内箱はより堅牢に作られています。内箱はロレックスのコーポレートカラーである上品な緑色がベースです。外箱と同様に、そのシンプルなデザインから、洗練された高級感を感じることができます。

内箱の内部は、中央に腕時計本体をセットするためのクッションが設置されています。上部にはロレックスのロゴマークがあしらわれ、開閉式なので冊子や保証書などを収納するスペースが設けられています。年代によって素材や設計は異なりますが、新しくなるにつれデザイン、そして機能性が向上しています。

国際保証書（ギャランティーカード）

正規店でロレックスの腕時計を購入すると付属するカード（書類）です。現在では購入日から5年間無料で修理を受けられることを保証してくれます。

カードには『型番』『シリアル番号』『購入日』が記載されています。以前は記載されていた、購入者の名前・国番号・販売店名（住所）は、個人情報の流出の懸念により記載されなくなりました。現行の保証書は濃いグリーン単色のカードタイプです。以前は紙タイプでしたが、2006年頃にカードタイプに変わりました。

保証書だけは個体特有なため、代わりになるものはありません。また、ロレックスでは保証書の再発行を行っていません。付属品の中でも紛失しないよう、大切に保管してください。

取扱説明書

正規店で購入した場合は取扱説明書が付属しています。正しい使い方やメンテナンス方法に関する取扱説明書や冊子類が付属します。これに従って時計を適切に扱うことができます。他には保証に関する規約等が記載されています。

また、購入した国の言語のものが付属するため、並行輸入品は日本語ではなく現地の言語に沿ったものとなります。言語の問題に関しては、公式ホームページで配布されているデジタル形式をダウンロードすることで、簡単に解消することができるでしょう。

カードケース

保証書を保管するためのカードケースです。現行は濃いグリーン単色のレザー素材でこ作られています。質感にも高級感があり、大切な保証書を保護することができます。

グリーンタグ（クロノメータータグ）

腕時計の正確性と精度を示すためのタグです。これはスイス公認のクロノメーター検査協会（C.O.S.C）による公式認定を、ロレックスのムーブメントが受けていることを証明しています。現行品は深緑のタグですが、以前は深赤のタグが付属していました。

付属品の有無で評価が変わる

もしもロレックスを手放すことになった場合「付属品の有無」が、査定額に影響を及ぼす可能性は非常に高いといえます。付属品によって時計本体の価値を高める要因となります。特に歴史的価値やコンディションが良い場合は顕著です。コレクターや愛好家たちが、中古だとしても全てが揃っているロレックスを買いたいと思うことは当然のことでしょう。

特に保証書の有無は査定額を左右する

最も重要なロレックスの付属品は『保証書』です。保証書の有無により査定額を大きく左右します。

ロレックスは高級時計の代名詞であり、その高い人気から精巧な偽造品も多く出回っています。そのため買取業者によっては保証書がないと、買取を受け付けてくれない場合があります。勿論、一流鑑定士が在籍している優良店であれば、保証書がない場合でも本物であるかを判別することが可能です。

そして保証期間です。2015年から保証期間が2年から5年に延長されました。保証期間が残っていれば正規の保証を受けることができるため、査定額が上がることを期待できます。以前発行されていた紙タイプの保証書にも、発行年や発行国によってレアな価値があり、こちらも査定額アップを期待できそうです。

いずれにしても、査定を受ける際には付属品をすべて持ち込むことが正解でしょう。

まとめ

ロレックスの付属品に関して少しお話ししました。高級な腕時計はその価値を、時計本体だけでなく付属品にも見い出せるのが特徴です。特にロレックスの付属品は、洗練されたデザインと高品質な素材で作られているので、時計本体と同じくらいのブランドの精巧さと匠の技を感じることができます。ロレックスは需要が高いため、付属品が失われていても高い評価を受けることができます。ですが、ぜひ付属品も大切にしていただき、所有する喜びをより一層高めてください。