2024/01/15
1984年、女優ジェーン・バーキンが飛行機に乗った際に、荷物を床に落としてしまいました。それを見た隣の席の紳士が、ジェーン・バーキンに「ポケット付きの鞄を持った方が良い」と提案し、自身が経営する会社で作成したバッグをプレゼントしました。その紳士の名前は、ジャン=ルイ・デュマ=エルメス。当時のエルメス社の社長でした。バーキン(Birkin)が支持されている理由といえば、なんといってもその高い収納力ではないでしょうか。どんなものでも収納できるようにと仕切りをなくした内装は、バーキンが誕生したエピソードの由来も感じられます。フラップを開けると前面にはオープンポケット、背面にはファスナーポケットが備わり、携帯電話や鍵などの大切なアイテムもすぐに取り出せます。また、カデナ・キーホールの金具・クロシェット・マチ幅の調節とフラップをしっかりとおさえる役割をするクロアなど、エルメスらしいアイコニックなパーツたちもバーキンの大きな魅力となっています。実用性と機能性のみならずノーブルな美しさをあわせ持つバーキンは、なるべくしてエルメスの代表的な存在となったのです。
バーキンの魅力は、「不変的なシンボリックな存在」であること。また、「バーキンを手にすること自体困難」であることだと思います。バーキンは1984年の誕生以来、外見上のデザイン変更はされていません。ハンドバッグとしての完成度もさることながら、バーキンとしての価値を不変的なものにする。という信念のようなものが伺えます。また店頭で販売している可能性は極めて“まれ”です。限られた職人の手によって製造されるアイテムは生産数が限られます。そのため、いつでも・だれでも購入するということができません。つまり、限られた生産数であること、それによって購入できる販路が限られていることが、より一層バーキンの希少性を高めているといえます。
レザーアイテムの最高峰ブランド、エルメス。エルメスの魅力といえばもちろんレザーアイテムのクオリティーの高さが挙げられますが、同じくらい素晴らしいのがその洗練された色使いでしょう。エルメスは200以上ものカラーバリエーションを展開しており、毎年発表される新色も世界中から注目の的。人気のカラーは価格が極端に高騰することも珍しくありません。その中でもおすすめのカラー5選をご紹介いたします。
1.クレ
海外での人気が超高騰しているトレンドカラー、クレ。クレはチョークを意味するフランス語で、柔らかい気品のあるオフホワイトです。白はどうしても色移りや汚れが気になるカラーですが、クレは純白のホワイトよりも汚れが目立ちにくいという利点もあり、人気のお色です。
2.ナタ
2020年S/Sの新色として登場して以来、海外で大人気のトレンドカラー、ナタ。ナタはクリームを意味するスペイン語で、そのイメージ通りまるでバニラアイスのような優しいアイボリーカラーです。ファッションに明るさと上品さを添えてくれる万能色で、どんなカラーとも相性が良いためツイリーやチャームとのコーディネートもおしゃれに決まります。人気ゆえに非常に価格が高騰しておりますが、それでも手に入れたいという声の多い最旬のホワイト系カラーです。
3.ジョーヌプッサン
明るく可愛らしい印象のクリームイエロー、ジョーヌプッサンはフランス語でひよこの黄色を意味します。国際的なトレンドカラーで海外での需要が高まっており、非常に入手が困難となっている注目色です。コーディネートに取り入れれば、女性らしく優し気な印象を添えつつも、ほかとは違う個性の感じられる洗練されたファッションに仕上げてくれます。
4.ローズサクラ
2015年S/Sの新色としてデビューしたローズサクラ。その青みがかった淡いピンクは満開の桜の花びらを彷彿とさせます。日本人の心の琴線に触れる可憐なお色で、エルメスにおけるピンクカラー人気を一気に押し上げた一色です。世界的にも人気が高く、ピンク系の中でも価格が高騰しているカラーの1つです。コーディネートに少女のような甘さを添えてくれるフェミニンカラーの代表色です。
5.エタン
フランス語で錫(すず)を意味するエタン。重厚感のあるグレーで、屋内・屋外でも雰囲気が変わるエルメスにしか出せないニュアンスカラーといわれています。定番カラーに匹敵する人気がありながら流通量が意外なほど少ない色なので、「どんなコーディネートにも合わせやすいカラーがいいけれど、他とは少し差をつけたい」という方におすすめです。希少なピンクゴールドの金具のモデルも見られ、とても上品でクラス感があります。トリヨンクレマンスやエプソン素材だと少しベージュがかった色味になるなど、素材によっても印象が異なるカラーです。
もちろん定番のカラーである「ブラック」「エトゥープ」「ゴールド」もとても人気のあるカラーになりますが、希少性やこれからの人気、価格の高騰の観点からこの5色を選ばせていただきました。
もちろんみなさんご存じかと思いますが、今さら聞けないバーキンとケリーの違いを解説させて頂きます。バーキンとケリーとの違いは大きく3つあります。
① バーキンは、蓋を開けたまま持つことができるが、ケリーは蓋を必ず締める必要がある。
② バーキンはストラップが付いていないが、ケリーは付いている。
③ バーキンはハンドルが2つ。ケリーは1つ。
①~③の違いをまとめるのであれば、バーキンはカジュアルに使用できる想定で作られている事に対し、ケリーはフォーマルな構造のバッグともいえます。
今回エルメスのバーキンを人気カラーを中心に解説させていただきました。エルメスのバーキンは世界中の女性の憧れであり、誕生以降いまだに人気が衰える気配はありません。その希少性の高さ、最高品質、クラフツマンシップ、豊富なカラー展開、ブランドへの信頼がバーキンの人気を加熱させています。これほどまでに世界中の女性が所有したい欲に駆られるバッグは他にはないのではないでしょうか。
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