オーデマ・ピゲ「ロイヤルオーク」

1875年創業のオーデマ・ピゲは、ジュール＝ルイ・オーデマとエドワール＝オーギュスト・ピゲによってジュー渓谷に創業したマニュファクチュールです。オーデマ・ピゲを象徴するコレクションである「ロイヤルオーク」は50年以上にわたって人々を魅了し続けています。

最もクラシックなデザインは青文字盤に繊細に格子状の凹凸が彫り込まれた、「グランド・タピストリー」モチーフのダイヤル、ステンレススティールというディティール、抑制のきいたエレガンスのインカーネーションです。

カルティエ「タンク」

世界で初めて腕時計「サントス」を販売した腕時計のパイオニア、カルティエが、第一次世界大戦で活躍した戦車から着想を得て生み出したのが「タンク」です。アンディ・ウォーホル、イヴ・サンローラン、モハメド・アリなど、歴史上のキーパーソンにも愛された時計です。

フラットなスクエアフォルムが特徴的で1918年の誕生以来、大きなデザインの変更されることなく、カルティエウォッチの金字塔として君臨し続けています。デザインやファッション性を重視する方にオススメです。

ジャガー・ルクルト「レヴェルソ」

ジャガー・ルクルトは1833年にアントワーヌ・ルクルトが創業したマニュファクチュールです。その後ジャック＝ダヴィド・ルクルトが、パリで活躍していたフランス人時計職人エドモンド・ジャガーと出会ったことで、パリのエスプリとジュー渓谷の職人技術が融合した「ジャガー・ルクルト」が誕生しました。

メゾンを象徴するレヴェルソは1930年代に在印イギリス将校が、ポロ競技の激しい衝撃に耐えうる時計が欲しいという要望を受けて生まれた時計です。その耐衝撃性はもちろん、ダイヤルを傷や破損から守るため裏返し（Reverso）にすることができるようになっているのです。スポーツやフィジカルな仕事など、アクティブに動き回る方に適した時計です。

オメガ「スピードマスター」

「スピードマスター ムーンウォッチ」の異名を持つこのオメガのマスターピースは、月面への第一歩を含む6つの月面ミッションに参加した唯一の時計です。宇宙飛行士ニール・アームストロングとバズ・オルドリンは、月面着陸の1969年7月20日にこの時計を着用していました。

NASAはスピードマスターの圧倒的な精度と機能的なタキメーターを評価し、公式携行品としました。タキメーターとは、ベゼルに付与された目盛りから、所定の距離を移動するのにかかる時間から平均速度を読み解くことのできる機能です。人類の歴史にお墨付きを得た名品です。

パテックフィリップ「ノーチラス」

パテックフィリップは1839年アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックによって「パテック・チャペック社」が創業されたのが起源です。その後、パリ産業博覧会で注目を浴びた、ジャン・アドリアン・フィリップとの運命的な出会いによってパテックフィリップ社となります。

パテックフィリップの中でも男女から人気の高いコレクションである「ノーチラス」はウォッチデザイナー、ジェラルド・ジェンダによってデザインされました。そのクルーズ船の舷窓に着想したデザインはなんと、とあるレストランにおける5分間のなかで誕生しました。

ロレックス 「オイスター パーペチュアル エクスプローラーⅡ」

ハンス・ウィルスドルフによって1905年に創業したロレックスは、常に機能美を追及し続けるブランドとして、その信頼性を築いていきました。エクスプローラーはその名の通り探検家に向けて生み出された時計です。

エクスプローラーⅡは24時間針と24時間表記ベゼルを採用し、あらゆる極限状態での視認性が確保されるようにデザインされています。見やすさがミニマリスムに決着したデザインで、デイトナやサブマリーナの陰に隠れがちですが、その分今後の需要が見込めるポテンシャルがあります。スタンダードにいくならオイスタースティールですが、イエローロレゾール製はマニア垂涎の玄人向けディティールです。

チューダー「ブラックベイP01」

ロレックスの兄弟ブランドという印象が強いチューダーですが、その虎の威を借りなくとも、アメリカ海軍への供給元として信頼性を確立してきたブランドです。

ブラックペイP01は1960年代にコマンドーと銘打ったプロジェクトによって開発がすすめられたダイバーズウォッチです。ヒンジ使用のエンドリンクは接合部を補強するだけでなく、ベゼル部分を分解しやすくする効果もあり、メンテナンスを容易にしています。

タグ・ホイヤー「カレラ」

1860年にエドワード・ホイヤーによって創業した、ホイヤー社がブランドの始まりです。TAGグループの傘下となり今のタグ・ホイヤー社となります。ホイヤー社時代の1963年、世界初の自動巻きクロノグラフ「カレラ」を発表しました。

操作性と精度の高いクロノグラフを備えたこの時計は、この時代に隆盛を極めたモータースポーツ界から寵愛を受けました。高いパフォーマンスの時計ながらも20万円台から購入できる、リーズナブルな価格も魅力の一つです。

まとめ

今回、ご紹介した時計以外にも魅力溢れる時計はたくさんあります。時計を購入するきっかけがありましたら本記事を参考にしていただければ幸いです。