2024/03/09
カレラ イ カレラとは
カレライカレラの歴史は1885年、サトゥーリオ・エステバン・カレラがスペインはマドリードのバリオ・デ・ラス・レトラス(ラス・レトラス地区)で宝石商をスタートさせたことに遡れます。
ちなみにこのバリオ・デ・ラス・レトラスは市内の中心部に位置しており、著名な文学者を輩出したことで知られています。現在はアンティークショップや美術館、あるいは伝統的なバル等が立ち並んでおり、スペインのエネルギッシュな文化を楽しめるエリアです。
この地でジュエリー製造技術、そして高度な職人魂を連綿と紡いでいったカレライカレラ。
同ブランド曰く「最初の権威ある職務」として、カレライカレラの知名度とブランド力を大いに高めたのが1960年のことでした。この年、ベルギー国王のボードゥアン1世とスペイン貴族の子女であり児童文学者でもあったファビオラ・デ・モラ・イ・アラゴン氏の結婚式が執り行われましたが、その際用いられたウェディング・ティアラが、カレライカレラ製でした。
その後、カレライカレラは国際的なブランドを目指したマヌエル・カレラ氏とその従兄弟の尽力によって大きく成長し、1977年からは世界最大の時計・宝飾見本市バーゼルワールド(現在、同見本市は停止)に出展。1979年にはアメリカ ニューヨークを始めとした、各国市場へと販路を拡大していくこととなりました。
1992年にはワークショップとオフィスをマドリードのサン・アグスティン・デル・グアダリクスへ移転し、技術遺産と独自の審美性を強みに、着々と成長を遂げております。
そんなカレライカレラのブランド名はCARRER Y CARRERAと表記します。スペイン語で「Y」は英語で言うところのandのような使い方をされます。
つまり、カレライカレラとは直訳するとカレラとカレラ。「カレラ」の名を受け継ぎ、伝統を大切にしつつ、成長してきた同ブランドの思いを感じさせるネーミングですね。