コラム詳細

2024/03/19

ロレックスの型番を読み解く

ロレックスについて

まずはロレックスについて軽く触れておきましょう。創業当初は時計の輸出業がメインでしたが、腕時計の需要が高まると考えた、創業者のハンス・ウィルスドルフは腕時計製造を目指していきます。1907年に時計会社が集まるスイスに移転して、1908年にROLEXの商標登録を行いました。そして、商標登録された後は、商標登録後は検定局で公式高精度検定の最高レベルを獲得し、1914年にはキュー天文台でもA級認定を受け、腕時計業界初の快挙を達成しました。1926年には防水性能を高めることに挑戦し、金属の塊をくりぬいたケースにねじ込み式のリューズと裏ブタを組み合わせたオイスターケースを作成します。

1927年にはメルセデス・グライツがドーバー海峡横断をする際に、ロレックスを着けていたことが話題となり、一躍一流メーカーとして知名度を上げることとなります。その後にも、世界初の自動巻き機構を開発したり、腕時計業界に様々な影響を与える存在となっていきます。ロレックスなしでは、今の腕時計は無いと言っても過言ではないほどです。それほど、腕時計業界に影響を与えるロレックスの時計を、これからは型番で色々読み解いていきましょう。

ロレックスの型番はどこを見ればいい?

ロレックスの型番を調べるのに一番簡単で分かりやすいのは、ギャランティーカード(保証書)を見ることです。ギャランティーカードには必ず型番と製造番号が載っておりますので、そちらを見るのが手っ取り早く分かる方法です。では、ギャランティーカードをなくしてしまった場合はどうするのかというと、本体にも型番が刻印されているので、そちらを見て判断することになります。型番の刻印はケースのブレスを外した12時方向に刻印されています。

ロレックスの型番

ロレックスの型番には法則があり、それを知っていることで、どういったモデルなのか細かく知ることが出来ます。でも法則が分からないと何を書いているのか分からないので、今からは法則についてご紹介していきます。

(一部例外もございますので、全てを網羅したご紹介にはなりません。その旨、ご了承ください。)

ロレックスの型番の法則①

(例)型番:16610LN

166→モデル番号

1→ベゼルデザイン

0→ケース・ベルト素材

LN→装飾など

を表しています。ではまた細かく見ていきましょう。

ロレックスの型番の法則②

冒頭の2~4桁の番号がモデル番号となります。今回の例では冒頭3桁がモデル番号です。では、モデル番号の一覧(例外あり)が下記となります。

 

・10:エクスプローラー、オイスターパーペチュアル、ノンデイト

・14,114:オイスターパーペチュアル、ノンデイト、エクスプローラー、エアキング等

・140:エアキング、サブマリーナ など

・142,1142,2142:エクスプローラー1、オイスターパーペチュアル など

・15:オイスターパーペチュアル デイト、クロノメーター など

・116, 16:オイスターパーペチュアル、デイトジャスト、クロノメーター など

・165:エクスプローラー、旧型自動巻きデイトナ など

・166,1166:サブマリーナ、ヨットマスター、シードゥエラー など

・167,1167:GMTマスター、GMTマスターⅡ など

・1169:新型エアキング など

・17,170:オイスタークオーツ、デイトジャスト など

・118, 18:オイスターパーペチュアル、デイデイト など

・19:オイスタークオーツ、デイデイト など

・76:オイスターパーペチュアル、ノンデイト、レディース など

・77, 67:オイスターノンデイト、ボーイズ など

・78, 68:オイスタークオーツ、デイトジャスト、ボーイズ など

・179, 79, 69:オイスターパーペチュアル、デイトジャスト、レディース など

・1165:デイトナ など

・218:デイデイトⅡ など

 

桁数が2~3桁の物は年式的には古く、4桁は比較的新しいものにつけられています。

ロレックスの型番の法則③

モデル番号の次はベゼルデザインです。数字の最後から2桁目の番号です。こちらの一覧(例外有)が下記です。

 

0:ポリッシュドベゼル 他

刻み加工など無い、ノーマルなデザインです。

 

1:ファインリーエンジンターンドベゼル 他

全体はつや消し加工で、5分刻みに鏡面仕上げが入ったデザインです。

 

2:エンジンターンドベゼル タキベゼル 他

エンジンの回転をイメージしたといわれており、1分刻みで鏡面仕上げ入ったデザインです。

 

3:フルーテッドベゼル 他

触ってわかるような山型にカットされ、美しい凹凸が魅力のベゼルデザインです。

 

4:手彫りベゼル 他

ウッド加工など特殊な彫りが施されているデザインです。アンティークもので稀に見かけるデザインです。

 

5:ピラミッドベゼル 他

ピラミッドのような三角錐が刻まれたベゼルデザインです。

 

6:回転ベゼル 他

ダイバーズウォッチでよく見られる回転ベゼルです。水中へ潜るダイバーが経過時間を知るために開発された逆回転防止つき機能がついております。現在では他の時間帯を知るためなどで両回転可能のものもあります。

 

こちらは個体によって、上記の数字以外のものが使われていることもございます。

ロレックスの型番の法則④

数字の最後(一番後ろ)の桁が、ケース・ベルトの素材を表しています。

 

・0:ステンレススチール

・1:ピンクゴールド/ステンレススチール

・2:プラチナ/ステンレススチール(ロレジウム)

・3:イエローゴールド/ステンレススチール

・4:ホワイトゴールド/ステンレススチール

・5:ピンクゴールド

・6:プラチナ

・7:–

・8:イエローゴールド

・9:ホワイトゴールド

 

この他に、ステンレススチール×ピンクゴールドのコンビの場合は【1】などと言った数字が使われております。ここはとてもシンプルで分かりやすい内容になっています。

ロレックスの型番の法則⑤

数字のあとにアルファベットがついているものがございます。こちらは装飾(ダイヤが付いている、等)を表しているのですが、装飾以外を表していることもございます。例に出した16610LNはそれに当てはまっており、こちらはベゼルの色を表しています。アルファベットがついてない物も多くございます。では、アルファベットの意味について説明いたします。

 

・G:10Pダイヤインデックス

・A:8Pダイヤインデックス+2Pバゲットダイヤ

・BIC:18KWG+トリドールブレス

・LR:ダイヤ+ルビーインデックス

・LE:ダイヤ+エメラルドインデックス

・LB:ブルーベゼル

・LN:ブラックベゼル

・LV:グリーンベゼル

・NA:シェルダイアル+アラビアインデックス

・NR:シェルダイアル+ローマンインデックス

・NG:シェルダイアル+10Pダイヤインデックス

・NSG:シェルダイアル+サファイア+ダイヤ

・NGR:シェルダイアル+ルビー+エメラルド

・NGS:シェルダイアル+サファイア+エメラルド

・OPG:ピンクオパールダイアル+ダイヤインデックス

・RG:ルビー+ダイヤインデックス

・SG:サファイヤ+ダイヤインデックス

・LPG:ラピスブルー+ダイヤインデックス

・MG:ミリヤード+ダイヤ

・M:ミリヤード

・B:バゲットダイヤ

・GV:グリーンガラス(ミルガウス)

 

このように、様々な装飾を表しているのが最後のアルファベット部分です。

まとめ

ロレックスの型番の読み方は分かりましたでしょうか?例外もあったりして、最初はこの数字だからこれになるのでは?と混乱をすることもあるかもしれませんが、型番の読み方を知っているだけでも、ロレックスのことがより知ることができます。沢山項目がありますので、全てを覚えるのはしんどいかもしれませんので、こういうこともあるのだと知って頂けると幸いです。

 
 

買取大吉
ゆめタウンサンピアン店

  • 住所〒861-8010 熊本県熊本市東区上南部2丁目2-2
    ゆめタウンサンピアン2階
  • 古物商佐賀県公安委員会 第911010008200号
  • 営業時間10:00~19:00
  • 休日年中無休(年末年始を除く)

セールス・勧誘はお断りしております