2024/07/28
ダイヤモンドの起源は古く、現在見つかっているもっとも古いダイヤモンドは約45億年前にできたものだそうです。ダイヤモンドは、地下深くで炭素にとてつもない高温・高圧が加わることでつくられます。マグマの噴出とともに地表近くに出てきたものが今現在私たちの身の回りにあるダイヤモンドであると言われています。 ダイヤモンドは単一の原子から成る唯一の宝石で、約99.95%の炭素からできています。残りはダイヤモンドの本質と異なった原子から成る微量元素を含んでいることがあり、それがダイヤモンドの結晶フォルムに影響を与える場合もあります。 ダイヤモンドは地下深いところ(約100マイル付近)で、炭素に莫大な高温と高圧が加えられることによって作られます。
サファイアは、ラテン語で青を意味する「サフィルス」という語がその名の由来で、一日のうちのいろいろな空の色をしていることから「天の宝石」、「空の宝石」と呼ばれることもあります。 コランダム(酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物)が宝石結晶として形成されるためには、適当な温度と圧力、化学的性質、そして時間や空間など様々な環境に恵まれる必要があります。コランダムは地下の岩石で形成されますが、この形成される場所を一次鉱床といいます。一次鉱床では産出量は多いですが、品質は中低度のものしかありません。高品質なサファイアは、ほとんど二次鉱床である漂砂鉱床から採取されています。一次鉱床から二次鉱床に至るまでに、余分なものがそぎ落とされ美しく磨かれたものが高品質のサファイアとなるのです。
『カラー』の違い
サファイア:青色のイメージが強い。ただし、コランダムの中で赤色以外の宝石質の物は全てサファイアと呼ばれる。 ダイヤモンド:無色透明の物が知名度も物量も多い。実は無色透明~黒色までほぼ全てのカラーを持つ といった外見の違いがあります。
『硬度』の違い
宝石の硬度は『モース硬度』と呼ばれる1~10までの数値でその硬さが表されます。2つの宝石の硬度は ダイヤモンド:モース硬度10 サファイア:モース硬度 9 と、ダイヤモンドの方が硬いことがわかります。
まずはダイヤモンドの手入れ方法・保管方法から。ダイヤモンドジュエリーを美しく保ち続けるための簡単なお手入れは、週に1度か2度、刺激の少ない食器用洗剤数滴を水に入れるなど、やさしい脱脂洗浄剤につけます。 洗浄液からダイヤモンドを取り出した後、柔らかい清潔な歯ブラシで残っている汚れを取り除きます。 この歯ブラシは宝石類のクリーニング専用に新しいものを使うといいでしょう。 保管方法としては、宝石はそれぞれ硬度が違うので、ひとつのジュエリーボックスにたくさん詰め込んでしまうと宝石同士がぶつかり擦れて、傷をつけ合ってしまいます。ジュエリーボックスにしまう際はゆとりを持たせて、重なったりぶつかったりしないように丁寧に保管しましょう。
次にサファイアの手入れ方法。サファイアは基本的に洗剤を使って洗浄しても問題ありませんので、中性洗剤とやわらかいブラシを使って洗浄しましょう。 ブラシもゴシゴシと強く擦りすぎず、やわらかいブラシの毛先を使って細かい凹凸に入ってしまった汚れを落とすようなイメージでお手入れしてあげましょう。 サファイアの保管方法については、ダイヤモンドの保管方法と重複しますが、サファイアも非常に硬くて丈夫ですが、硬いからこそ、サファイアは無事でも一緒に収納した他の石を傷つけてしまう場合もあるので、平置きができるジュエリーケースに丁寧に触れ合わないように並べたり、布製のケースに入れて保管したり、丁寧に保管しましょう。
・「カラット」
カラットはダイヤモンドの重さを表す単位で、数が大きければ大きいほどその価値は上がります。
・「カラー」
色味を表しており、黄色味が濃くなると評価は下がっていきます。 無色に近いほど、いいカラーとされます。
・「クラリティ」
透明度を決めるもので、宝石の傷や欠け・内包物の有無などで判断されます。
・「カット」
原石から加工したあとのバランスなどを5段階で評価されます。
以上4つのダイヤモンドの評価基準の総称です。 それぞれの頭文字「C」を取り、4Cと呼ばれます。 ダイヤモンドは市場に出る際にこの4つの観点から品質が評価され、価値が決定します。 また、ダイヤモンドには蛍光性という物も存在します。 ダイヤモンドの蛍光性とは、UV光(紫外線)を当てた時にダイヤモンドがネオンのように輝く性質を持つことを指します。
英語ではFluorescence(フローレッセンス)と呼ばれています。 全てのダイヤモンドが蛍光性をもつわけではなく、全体のおよそ30%前後のみがこのような特質を表しているといわれています。それらの内でも蛍光の強度や色合いは様々です。 なお、時々蛍光性があるから本物、ないから偽物、という話があると聞きますが、そのような事実はありません。 合成ダイヤモンドであっても蛍光性を持つものは多くありますし、その逆もまた然りです。 また天然のダイヤモンドであっても30%が蛍光性を持ちますので、「蛍光性があるので希少だ」ということも言えません。 あくまで石の特徴の一つであり、良し悪しの問題ではないとお考えください。 ダイヤモンドの蛍光性には4Cのような細かな評価はありませんが、 蛍光性によって5段階では評価され、蛍光性の強いダイヤモンドになると、 場合によっては査定額や評価価格に影響する場合があります。 蛍光性に関しては、専用の器具がないと確認できないため、 専門の方に教えてもらってもよいでしょう。
サファイアもダイヤモンドと同様に、内包物の量やキズなどが評価の際見る観点であり、されのほかにこちらもダイヤモンド同様に色の基準もあります。 基本的には、発色が鮮やかで色の層や濃淡のない、均一に色の出ている石が高評価です。 サファイアで最も多いブルーでは、深みのある青色が基本的には高い評価になりますが、色が濃すぎて黒ずんで見えてしまう場合には評価は下がります。
ダイヤモンドの査定基準上述の通り、『4C』が重要となります。 またダイヤモンドは、ふたつとして同じ物はありません。 すべて天然な訳ですから当然といえば当然の事といえます。4Cを各観点から査定員が評価し、 それぞれにランク付けを行い、査定額を出すというのが基本的な査定の流れです。 例外として4Cは、ダイヤモンドそのものの価値を示す指標ですので、 ダイヤモンドが取り付けられたジュエリーの評価は、販売されたブランドや、ジュエリーのデザインも含まれます。 4C以外の価値基準については、大まかに説明させていただくと、 ブランド・デザインに分かれます。
ブランドはカルティエやティファニーといったジュエリーブランドのブランド力でお値段が決まってくる物になり、 デザインでは特にブランドといった物でなくても、 ダイヤモンドが付いているネックレスやリングなどを1つのジュエリーとして査定させていただくという物になります。 もちろんこれは付加価値になりますので、ダイヤモンド単体で査定するよりも、ブランド力やデザイン性が有るものの方が査定額が高くつきやすいです。
ダイヤモンドは4Cの観点から査定額が変わってくる旨を説明いたしましたが、サファイアの価値として最も重要なのは、色です。色が鮮やかなもの程、価値高く扱われます。 その以外ですと、透明度が高くカットが美しいもの、サイズが大きいものなどが評価され、総合的に価値が決まります。 また、ブルーサファイアの場合、産地によっても価値が異なるといわれています。 サファイアは、産地特定が可能な宝石といわれています。産地ごとに特徴があり、産地によって価値が変わります。 最も価値が高いとされるのがインドのカシミール産です。現在は殆ど採掘されず、幻の宝石とまでいわれる、最高品質のブルーサファイアが多く産出された場所です。 その次がミャンマー産です。 そして、スリランカ産とマダガスカル産、アメリカのモンタナ産、カンボジアのパイリン産などが続きます。 産地によって、サファイアが生成する環境や母岩の違いなどにより、色や性質、含まれるインクルージョンなどが変わってくるのだそうです。
「ジュエリーなんてどのお店で売ってもほとんど同じでしょ? 「石は評価しないって聞いたことあるから、貴金属地金の表示価格がいちばん高いお店が、いちばん高く買い取ってくれるんでしょ?」 そんなことはありません。場合によっては、3割も4割も違う場合だってありえます。 高く売るには、お店選びをしっかり行う必要があります。 以下にまとめてみたので参考にしてみてください。
・知識豊富な査定員かどうか 以外に思われるのはまずこちらです。 どんなにいい宝石でも素人では適正な値付けなどできません。 ですので、宝石をちゃんと見れるのか、知識は豊富なのか質問等し、 知識豊富な査定員に適正な価格でお値段を出してくれるお店を探しましょう。
・販売経路をちゃんと持っているか 当たり前ですが、宝石などを買い取った後は販売されます。 たとえば自社買取販売店であれば買い取った在庫が売れていかないと買い取る一方になってしまうこともあるので、そうなると販売額を下げて売るしかなく、それに追従して買取額も下がっていってしまいます。ですので、取引業者や世界規模のジュエリーオークションなど販売経路をたくさん持っているお店のほうが買取価格も強気に出せますので、お高くつきやいと思われます。 もちろん、「絶対」はありませんので、こちらの方が高い!と一概には言えませんが、 販売経路の多さは強みのひとつであることは間違いないでしょう。
ダイヤモンドやサファイアに限らず、ジュエリーや宝石を購入の際、 鑑定書(ダイヤモンドのみ)や鑑別所あるいは保証書が付く場合がございます。 これらの物は査定の際、やはりあったほうがいいのか? ないけどちゃんと査定してくれるのか? 気になる方も多いでしょう。
そもそも鑑定書などには何が書かれているのか。 それはダイヤモンドで言えば上述にもあった4Cのランクや蛍光性などです。 もちろん、それも人の目で判断したものになるため、 鑑定書を出している場所・機関によっては、 再検査として査定員が目で確かめる必要があります。 結論として「どちらでも査定額に影響は基本的にはない」です。 ですので、鑑定書が無い方も安心して売却に出すことができます。 ですが、鑑定書などある場合は持って行った方が絶対にいいです! というのも、鑑定書などがある場合、買取の査定員はそれをヒントというか 鑑定書を元に見ることができますので、大幅な査定時間短縮になります。 人生において時間は有限ですし、待つ時間もできるだけ短いほうがいいですよね。 ですので、なくても査定は可能だがある場合は持って行った方がいい。
となります。 鑑定書が無くても査定額に影響はないと書きましたが、 実は注意点として、ひとつ考慮する点があります。 上記で「買取額に影響は基本的にはない」とお伝えしたのもそのためです。 それは、買取査定員に宝石を見る目が養われていない場合、 鑑定書がないとランクを低く見誤られる可能性があるということです。 ですので、もし鑑定書などがない場合はお店選びも慎重に行う必要があります。
宝石の王様とも言われるダイヤモンド及びサファイア。 どちらもプレゼントやご自身へのご褒美としてとてつもない人気を誇る宝石です。 宝石をお持ちの方は今回の記事にあった、保管方法や手入れ方法を実践していただき、 いつまでも美しい宝石を維持しましょう。 ご売却をお考えの方もそうでない方も、宝石をきれいに保つことにはメリットしかありませんので、是非実践してみてください。
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